読書

『読みたいことを、書けばいい。』(田中泰延著)の要約まとめ

みなさんこんにちは。サイジです。毎日読書をしています。

『読みたいことを、書けばいい。』を読みたい人
『読みたいことを、書けばいい。』を読みたい人
『読みたいことを、書けばいい。』の要約まとめを知りたい

こちらの要望を解決していきます。

とくに以下に当てはまる方は『読みたいことを、書けばいい。』を読むことをオススメします。

  • 文章術系の本を何冊も読んできたけれど、文章の書き方がわからない人
  • 物書きとしてなかなか結果が出ない人
  • 物書きを職業にして生活していきたい人

『読みたいことを、書けばいい。』は東進衛星ハイスクールの予備校講師・林修先生が番組内で本書についてお話しされたことから話題になりました。

2019年8月29日の日刊スパ!の記事によると、12万部を突破しているので、現在はもっと売れていることでしょう。

田中さんは1993年に株式会社電通に入社され、以来24年間コピーライターやCMプランナーの仕事をされてきました。

Webサイト『街角のクリエイティブ』で連載する映画評「田中泰延のエンタメ新党」「ひろのぶ雑記」は累計330万PVを誇る人気コンテンツです。

本書は、他の文章術系の本にはない、読まれる文章を書くために大切な考え方をを紹介しています。

今回は、そんな『読みたいことを、書けばいい。』の書評・要約をしていきます。

それではいきましょう。

『読みたいことを、書けばいい。』の基本情報

『読みたいことを、書けばいい。』の基本情報を見ていきます。

書名:読みたいことを、書けばいい。
著者:田中 泰延(たなか ひろのぶ)
出版月:2019年6月12日
出版社:ダイヤモンド社
定価:1,500円+税

著者の田中さんのプロフィールはこちらです。

1969年大阪生まれ。
早稲田大学第二文学部卒。
学生時代に6000冊の本を乱読。
1993年株式会社 電通入社。
24年間コピーライター・CMプランナーとして活動。
2016年に退職。
「青年失業家」を自称しフリーランスとしてインターネット上で執筆活動を開始。
Webサイト『街角のクリエイティブ』に連載する映画評「田中泰延のエンタメ新党」「ひろのぶ雑記」が累計330万PVの人気コラムになる。
その他、奈良県・滋賀県・福島県など地方自治体と提携したPRコラム、写真メディア『SEIN』連載記事を執筆。
映画・文学・音楽・美術・写真・就職など硬軟幅広いテーマの文章で読者の熱狂的な支持を得る。
「明日のライターゼミ」講師。
本書が初の書籍。
Twitter:@hironobutnk

『読みたいことを、書けばいい。』のタイトルを丁寧に解説していくように全5章で構成されています。

序章  なんのために書いたか
第1章 なにを書くのか
第2章 だれに書くのか
第3章 どう書くのか
第4章 なぜ書くのか

「自分が読んでおもしろくもない文章を、他人が読んでおもしろいわけがない」(『読みたいことを、書けばいい。』p6より)という読者としての文章術をおもしろく学ぶことができます。

全271ページありますが、つい笑ってしまう内容が多く、1ページの文字量もそんなに多くないので、あっという間に読めてしまいます。

『読みたいことを、書けばいい。』要約まとめ

続いて、要約についてご紹介していきます。

要約①:自分が読みたいものを書くことで自分が楽しくなる
要約②:物書きは調べることが9割9分5厘6毛
要約③:多くの人に読んでもらえ、おもしろくわかりやすい文章を簡単に書く方法などない

ひとつずつ解説していきます。

要約①:自分が読みたいものを書くことで自分が楽しくなる

「自分が読みたいものを書く」ことで「自分が楽しくなる」ということを伝えたい。(中略)自分がおもしろくもない文章を、他人が読んでおもしろいわけがない。だから自分が読みたいものを書く。(『読みたいことを、書けばいい。』p6より)

序章で触れられている一文に、本書で言いたいことが凝縮されています。

では田中さんの言う「読まれる文章」とは何なのか。それは”随筆”だといいます。

随筆こそネットで読まれている文章の9割の正体であり、書きたい人がいて読みたい人のいる文章のボリュームゾーンです。

随筆とは「事象と心象が重なるところ」をいいます。

  • 事象……見聞きしたことや知ったこと
  • 心象 …… 事象に触れて心が動き書きたい気持ちのこと

つまり、事象に触れて感じた心象を書くことが随筆です。

「人間は、事象を見聞きして、それに対して思ったことや考えたことを書きたいし、読みたい」(『読みたいことを、書けばいい。』p55より)

このような文章をつくるには、事象を提示して興味を持ってもらってから最後に心象を述べることが大切です。

なぜかというと心象だけと語ってもつまらないからです。

「おれ、寒いの超苦手なんだわ」と言われてもつまらないですよね。

その事象を提示するために次の要約②が重要になります。

要約②:物書きは調べることが9割9分5厘6毛

ライターの考えなど1%以下でよいし、その1%以下を伝えるためにあとの99%以上が要る。(『読みたいことを、書けばいい。』p148より)

心象を語るには事象の強度が不可欠です。

99%以上の頑丈な強度が読者の読みたい心象の文章をつくります。

その事象部分を書くには、調べることが超重要です。

調べる過程で対象の愛する部分を見つけ、それを全力で伝えるという意識で書く。

そして作品に対する敬意を失ってはいけません。

調べることは、愛することだ。自分の感動を探り、根拠を明らかにし、感動に根を張り、枝を生やすために、調べる。(『読みたいことを、書けばいい。』p185より)

要約③:多くの人に読んでもらえ、おもしろくわかりやすい文章を簡単に書く方法などない

『事象に触れて生まれる心象』。それを書くことは、まず自分と、もしかして、誰かの心を救う。人間は、書くことで、私とあなたの間にある風景を発見するのである(『読みたいことを、書けばいい。』p267より)

事象に触れて生まれる心象を書くには、調べ尽くして、作品に対する愛と敬意を持つことが必要です。

そしてそれに近道はありません。

ただ、それを大切にして文章を作り上げていけば、自分が楽しんで読める文章に仕上がり、ほかの人にも読んでもらえるようになっていきます。

『読みたいことを、書けばいい。』の書評

続いて、『読みたいことを、書けばいい。』の書評をご紹介していきます。

書評①:思わず笑ってしまうほどおもしろくて頭にすんなり入ってくる文章体
書評②:文章を書くことの原点に立ち返ることができる

ひとつずつ解説していきます。

書評①:思わず笑ってしまうほどおもしろくて頭にすんなり入ってくる文章体

本を開いて30秒でさっそく笑えます。

そこで最初に心をつかまれるからそのあともついつい読み進んでしまうんです。

起こった事実に対してツッコミを入れたり、本文中にボケをかましてくるので心の中でツッコんだりするので、かなり楽しく読むことができます。

24年も電通でコピーライターをされていたからか、キャッチーなテーマが多く、内容も頭に入ってきやすいです。

書評②:文章を書くことの原点に立ち返ることができる

「読みたいことを、書けばいい」というのは、自分が楽しんで読める文章をかけばいいということです。

ブログやTwitterを頑張ろうとするといろんな文章術系の本を読み漁り、たくさんのテクニックを習得するがあまり、路頭に迷う経験はありませんか?

ぼくにはあります。

そういうテクニックを数多く身につけるよりかは、本書のような文章に対する考え方を固めておく1冊を理解しておくと、自分が何を書こうとしているのかが定まりやすくなります。

本書は、そういう文章の考え方の芯になる内容が盛り込まれています。

『読みたいことを、書けばいい。』を読むべき理由

最後に、『読みたいことを、書けばいい。』を読むべき理由をご紹介します。

理由①:文章の書き方でブレていた軸を修正することができるから
理由②:田中泰延さんがつくるコラムを知ってほしいから

ひとつずつ解説していきます。

理由①:文章の書き方でブレていた軸を修正することができるから

本書を購入しようか迷っていたりこちらの記事をお読みいただいている方は、少なからず文章の書き方で悩んでいることでしょう。

特に「どう書けばよいのかわからない」というところで壁にぶち当たっていることと思います。

でも実は、問題はそこではなく文章を書くことに対しての考え方を整えておくことこそが真の解決につながります。

本書ではその考え方に絞った内容なので、ブレていた考えの軸を修正することができます。

理由②:田中泰延さんがつくるコラムを知ってほしいから

正直、ぼくは本書をきっかけに田中氏を知りました。

が、それをきっかけに田中氏のコラムを読み漁りました。どれもめちゃくちゃおもしろいんですよ。

これは予想ですが、田中さんも推敲しているときに「フフッ」と思わず笑みをこぼしているんだと思います。

でもそれこそが本書の神髄である「自分が楽しく読めることこそ相手も読みたい内容」につながっているんですよね。

田中さんのコラムではとくに石田三成のコラム(秒速で1億円稼ぐ男 石田三成)がオススメだったので、読んでみてください。