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【米国株】アルファベットの配当金・利回りと銘柄分析をした結果

こんにちは。サイジです。

本記事ではアメリカのアルファベットの配当金・利回り・増配率と銘柄分析の結果を解説していきます。

悩む人
悩む人
アルファベットに投資したらどれくらいの配当がもらえるのかな? これからも株価は上がっていきそうかな? 財務系のデータをいろいろ見てみたい

こちらの疑問にお答えしていきます。※投資は自己責任でお願いします。

本記事の要約


①配当は出していないけれど、株価上昇率はS&P500を大きく上回っている
②財務三表で永続的競争優位性を持つ要素を18も確認でき、今後も伸びていく可能性は十分ある
③入れ替わりの激しいIT分野で、GAFAの一角であろうと必ず栄枯盛衰は起こるという懸念

アルファベットはGoogleの持ち株会社です。GAFAの一角として世界に君臨する大企業ですね。

本記事ではそのアルファベットの財務データから経営状況を明らかにして、投資対象として魅力的なのかを検証していきます。

アルファベット(GOOG)の配当金・利回り・増配率

アルファベットは配当を出していません。

高配当株を狙っているあなたは「なんだよ」と思うかもしれません。
ですが、長期投資を考えているあなたはこれからの株価や財務情報を見て判断してください。

アルファベットの事業内容

事業内容

アルファベットはGoogleをはじめとする複数の企業の持ち株会社です。主に以下の事業を保有しています。

アルファベットの保有する企業・事業


・Google:世界最大の検索エンジン、web広告など
・X:自動運転車、音声認識、人工知能の開発など
・Calico:生物工学の研究開発企業
・GV:将来有望な企業に投資
・Google Fiber:ブロードバンドインターネットの開発
・Nest Labs:スマートスピーカーなどのスマートホーム製品

セグメント別の売上高

2021年のセグメント別売上高です

Googleサービスとは広告、Chrome、Youtube、androidなどです。売り上げの9割以上を占めています。

アルファベットの銘柄分析

ここからは、アルファベットの株価や時価総額、財務諸表からの銘柄分析の結果をまとめていきます。

アルファベットの株価・時価総額

上場から2022年2月7日までの推移
過去10年間の推移

上場から、そして過去10年間の推移ともにS&P500を大きく上回る上昇率です。

2022年2月10日現在の時価総額は1.84兆ドルです。株価の割安・割高を判断できるバフェット指標で計算すると約8.79となります。
値が大きいほど割高を示しています。アルファベットの株価はかなり高めですね。

バフェット指標の計算式

当該国の株式時価総額÷当該国の名目GDP×100

財務諸表を用いた銘柄分析

僕の分析は主に「バフェットの財務諸表を読む力」に基づいています。
ウォーレンバフェット流の分析では、その企業に永続的競争優位性があるかどうかを見極め、投資の判断を行っていきます。

永続的競争優位性とは?

まず競争優位性とは、文字通りその企業が他の企業との競争に優位に立てている状態のことを言います。その状態が今後も続いていくだろう企業に対して「永続的競争優位性を持つ」と投資の神様、ウォーレン・バフェットは表現しています。

それでは損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書とパートを分けて財務諸表の分析結果を解説していきます。

アルファベットの損益計算書

まずは損益計算書から確認していきます。

粗利益率、純利益、純利益率の推移

粗利益率が40%を超えると何らかの永続的競争優位性を持つ可能性が高いです

粗利益率は10年以上50~60%で推移しており、かなり高い水準です。

純利益は右肩上がり、売上高に占める純利益の割合は20%以上だと永続的競争優位性を持つ可能性があります

純利益、売上高に占める割合ともに永続的競争優位性を持つ要素が確認できます。

粗利益に占める販管費、研究開発費、減価償却費の割合

永続的競争優位性を持つ企業は、販管費が一貫して低い傾向にあります

永続的競争優位性を持つ企業は粗利益に占める研究開発費、減価償却費の割合も低い。激しい競争に打ち勝つために新商品の開発や工場費にお金をかけ続ける必要がないからです。

販管費、減価償却費、研究開発費ともに低推移です。減価償却費は増加傾向ですが、それでも15%行っていないです。

営業利益に占める支払利息の割合

永続的競争優位性を持つ企業は営業利益に占める支払利息が15%以下の可能性が高くあります

10年間15%を超えたことは一度もないどころか、1%以下の水準をずっと維持しています。

PER(一株当たり利益の推移)

PER(一株当たり利益)とは?

PER=当期純利益÷発行済み株式総数。PERが高いほど、株価も高くなる

永続的競争優位性を持つ企業は、10年間でのPERの推移が右肩上がりになる可能性が高い

2017年から急激な右肩上がりを描いています。

損益計算書からは永続的競争優位性を持つ要素が複数見つかり、さすがGAFAの一角として世界に君臨する企業ですね。

アルファベットの貸借対照表

続いて貸借対照表の項目に移ります。

現金・現金同等物、純利益、棚卸資産の推移比較

※業界平均の現金保有は、2022年2月8日現在で決算発表した企業が少ないので、載せておりません。

永続的競争優位性を持つ企業、優良ビジネスは、大量の借入金や株式発行、資産売却なしで本業で収益を上げた結果、大量の現金を保有できている可能性が高いです

現金保有は、超圧倒的に多いです。不況への耐性が強いわけですね。

永続的競争優位性を持つ企業は、純利益と棚卸資産が増加する傾向にあります。


表のように、純利益と棚卸資産はともに増加しています。

総売上高に占める売掛金の割合

※業界平均の現金保有は、2022年2月8日現在で決算発表した企業が少ないので、載せておりません。

売掛金とは?

商品やサービスを後払いとして取引すること

総売上高に占める売掛金の割合が一貫して同業他社より低い場合、永続的競争優位性を持っている可能性があります。


ほぼ一貫して同業他社より売掛金は低いです。同業他社に比べて有利にビジネスを進めていける裏付けが取れています。

土地および生産設備、のれん、無形資産の推移


競争優位性を持っていると、現在の設備を使い切るまで使用すればよいので経費が掛かりません。激しい競争にさらされている企業は、どんどん設備投資していく必要があり、莫大な経費が掛かります。


土地および生産設備を含む有形固定資産は上昇し続けています。競争が激しいものの、他社と比べて圧倒的な地位を築いています。どちらかというと成長のために設備投資をしている印象ですね。

用語解説

のれん代:ある企業を買収するとき、帳簿価額(買収される企業の純資産)よりも高い代金を払った場合、超過分がのれん代に載る
無形資産:特許やブランド名など、物理的に手に触れることのできない資産のこと

永続的競争優位性を持つ企業は、長期にわたり、のれん代が増加している可能性がある

グーグルがYoutubeを買収したことは有名ですが、過去10年間も積極的に買収を続けているのでのれん代も増え続けています。

ROA(総資産利益率)、ROE(株主資本利益率)の推移

ROAとは?

総資産利益率。企業が効率的に資産を使用しているかを示す。


ROEとは?

自己資本利益率(株主資本利益率)。企業が内部留保を有効に使っているかを示す。

〈コカ・コーラは430億ドルの資産にたいして総資産利益率が12%、(中略)〈ムーディーズ〉は17億ドルの資産にたいして総資産利益率が43%である。(中略)たとえば〈コカ・コーラ〉に対抗すべく430億ドルを集めるのは不可能だが、〈ムーディーズ〉に対抗すべく17億ドル集めるのは、可能な範疇に入ってくる。(中略)〈ムーディーズ〉の根源的経済性は〈コカ・コーラ〉よりもはるかに脆弱と言える。なぜなら、業界への参入コストが著しく低いからだ。

「バフェットの財務諸表を読む力」より

ROAは必ずしも高い方が良いとは限りませんが、現時点でアルファベット(Google)に対抗する資産を集めることは不可能に近いので、問題ないと言えます。

一方ROEは業界平均ROEより高いです。本業で得て蓄えた内部留保から適切に使用していることを示しています。

自己株式調整済み負債比率と内部留保

永続亭優位性を持つ企業は自己株式調整済み負債比率が0.8以下で内部留保は増加していく可能性がある


アルファベットの自己株式調整済み負債比率はかなり低い水準で推移しており、内部留保も着実に積み増しされています。

長期借入金と短期借入金の推移

優良企業の稼ぎ出す純利益は3~4年ですべての長期借入金を返済できるようになっている

2021年の長期借入金が約14000、純利益が約75000です。
返済しようと思えばすぐにできる状況です。

短期借入金は長期借入金を上回ってはいけない

アルファベットのキャッシュフロー計算書

最後にキャッシュフロー計算書の項目を確認していきます。

純利益に占める資本的支出の割合の推移

永続的競争優位性を持つ企業は、純利益に占める資本的支出の割合が減少する傾向にあります。なぜなら競争にさらされえることで発生する、新たな資本投資をする必要がないからですね。

年間の割合が50%以下、なかでも25%以下ならさらに永続的競争優位性を持つ可能性は高くなります。

最近が減少傾向ですが、過去10年は高い水準で推移しており、ここだけでは永続的競争優位性を持要素は確認できません。

自社株買いの推移

永続的競争優位性を持つ企業は、優れた収益性を活かして長期的に自社株買いを行う傾向にあります

自社株買いは2015年から毎年行われていますね。内部留保の積み増しも順調なので、自社株買いに費やせるのでしょう。

アルファベットの財務諸表分析まとめ

まとめ


・配当は出していないけれど、株価上昇率はS&P500を大きく上回っている
・財務三表で永続的競争優位性を持つ要素を18も確認でき、今後も伸びていく可能性は十分ある
・懸念点は入れ替わりの激しいIT分野で、GAFAの一角であろうと必ず栄枯盛衰は起こるということ

さあ、まずは証券口座を開設して投資の準備を始めましょう。