投資

マイクロソフトの配当・株価上昇率と銘柄分析

こんにちは。サイジです。

本記事ではマイクロソフトの配当、株価上昇率や銘柄分析の結果から、今後の投資価値を探っていきます。

悩む人
悩む人
マイクロソフトの株を買ったらどれくらいの配当金がもらえるのかな? 株価は今後も上がっていくのかな? いろいろな財務データを見ながら投資の判断をしたい

こちらの疑問にお答えしていきます。※投資は自己責任でお願いします。

本記事の要約


①2022年3月現在、マイクロソフトの時価総額はアップルに次ぐ2位
②配当は増加しており、株価上昇率はS&P500を遥かに上回る
③財務データでも他の企業を圧倒している。Azureの成長が今後のカギとなる

2022年3月9日現在、マイクロソフトの時価総額はアップルに次ぐ2位です。長年世界のトップに君臨し続けるマイクロソフトの財務データを明らかにして投資是非を探ります。

マイクロソフトの配当・利回り

マイクロソフトの配当状況を解説していきます。

マイクロソフトの配当・利回り推移

マイクロソフトの配当は年々増加しています。2021年は0.62ドルの配当実績でした。

時価総額1位のアップルの配当は0.22ドルなので、マイクロソフトの方が3倍弱高いですね。

一方で利回りは2016年頃から下降推移をたどっています。

マイクロソフトの事業内容

ここからはマイクロソフトの事業内容について解説していきます。

事業内容

マイクロソフトはソフトウェアを開発、販売しています。サービス売上は全体の6割ほど占めています。

マイクロソフトの製品・サービス


Microsoft Azure
・Office(Word,Excel,Powerpoint)
・Surface

近年クラウドサービスである、Azureが非常に注目されています。

アマゾンのAWS(Amazon Web Service)とマイクロソフトのAzureはどちらがアメリカの国防省と契約できるかで激しい競争をしていました。そしてマイクロソフトのAzureに軍配が上がったわけです。国防省と契約できたという信頼性は高いですね。

ただ、Azureはまだまだ成長途中であり、今後の収益性についてはまだまだ不透明だという慎重な見方もあるようです。

マイクロソフトの銘柄分析

ここからは、マイクロソフトの株価上昇率や時価総額、財務諸表からの銘柄分析の結果をまとめていきます。

マイクロソフトの株価上昇率

2017年頃からS&P500との差を少しずつ開け始め、2022年現在、圧倒的な差を生んでいます。

アップルの時価総額

2022年3月7日現在の時価総額は2.16兆ドルです。株価の割安・割高を判断できるバフェット指標で計算すると約10.31となります。
1を超えると割高と言われているので、かなり割高な数値が出ています。

バフェット指標の計算式

当該国の株式時価総額÷当該国の名目GDP×100

財務諸表を用いた銘柄分析

僕の分析は主に「バフェットの財務諸表を読む力」に基づいています。
ウォーレンバフェット流の分析では、その企業に永続的競争優位性があるかどうかを見極め、投資の判断を行っていきます。

永続的競争優位性とは?

まず競争優位性とは、文字通りその企業が他の企業との競争に優位に立てている状態のことを言います。その状態が今後も続いていくだろう企業に対して「永続的競争優位性を持つ」とウォーレン・バフェットは表現しています。

それでは損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書とパートを分けて財務諸表の分析結果を解説していきます。

マイクロソフトの損益計算書

まずは損益計算書から確認していきます。

粗利益率、純利益、純利益率の推移

粗利益率が40%を超えると何らかの永続的競争優位性を持つ可能性が高い

粗利益率は10年間60~80%前後で推移しています。情報技術セクターのなかでは非常に高いレベルの粗利益率です。

純利益は右肩上がり、売上高に占める純利益の割合は20%以上だと永続的競争優位性を持つ可能性があります

2015年と2018年を除き、売上高に占める純利益の割合は20%を超えており安定感があります。

純利益額も右肩上がりに成長しており、永続的競争優位性を持つ要素として当てはまります。

粗利益に占める販管費、研究開発費、減価償却費の割合

永続的競争優位性を持つ企業は、販管費が一貫して低い傾向にある

永続的競争優位性を持つ企業は粗利益に占める研究開発費、減価償却費の割合も低い。激しい競争に打ち勝つために新商品の開発や工場費にお金をかけ続ける必要がないから。

研究開発費や減価償却費は10年間低推移しています。販管費ももともとそこまで高くないですが、最近はより減少傾向にあります。

営業利益に占める支払利息の割合

永続的競争優位性を持つ企業は営業利益に占める支払利息が15%以下の可能性が高くあります

支払利息の割合は急激に上昇しているものの、それでも15%には遠く及びません。2018年からは減少に転じています。

EPS(一株当たり利益の推移)

PER(一株当たり利益)とは?

PER=当期純利益÷発行済み株式総数。PERが高いほど、株価も高くなる

永続的競争優位性を持つ企業は、10年間でのPERの推移が右肩上がりになる可能性が高い

微増が続いていましたが2019年から急増しています。
ちょうど、アメリカ国防総省とAzureの契約が決まった年なので関係している可能性がありますね。

損益計算書では、ほぼすべて永続的競争優位性を持つ要素に当てはまりました。優秀さが際立っています。

マイクロソフトの貸借対照表

続いて貸借対照表の項目に移ります。

現金・現金同等物、純利益と棚卸資産の推移比較

永続的競争優位性を持つ企業、優良ビジネスは、大量の借入金や株式発行、資産売却なしで本業で収益を上げた結果、大量の現金を保有できている可能性が高いです

現金保有は他社を圧倒しています。業界の現金保有が横ばいですが、マイクロソフトは2015年頃から増加していますね。コロナ不況でも大して影響を受けていなさそうです。

永続的競争優位性を持つ企業は、純利益と棚卸資産が増加する傾向にあります。

また純利益棚卸資産も同じような推移をたどっているので、ここでも永続的競争優位性を持つ要素に当てはまります。

総売上高に占める売掛金の推移

売掛金とは?

商品やサービスを後払いとして取引すること

総売上高に占める売掛金の割合が一貫して同業他社より低い場合、永続的競争優位性を持っている可能性があります。

2017年から平均を下回る年も出てきています。

有形固定資産(土地および生産設備)、のれん代・無形資産


競争優位性を持っていると、現在の設備を使い切るまで使用すればよいので経費が掛かりません。激しい競争にさらされている企業は、どんどん設備投資していく必要があり、莫大な経費が掛かります。

のれん代が増加しているのはマイクロソフトが買収を続けているからです。
グラフにはありませんが、2022年1月に米国大手のアクティビジョン・ブリザード8兆円で買収しています。

ROA(総資産利益率)、ROE(株主資本利益率)の推移

ROAとは?

総資産利益率。企業が効率的に資産を使用しているかを示す。


ROEとは?

自己資本利益率(株主資本利益率)。企業が内部留保を有効に使っているかを示す。

〈コカ・コーラは430億ドルの資産にたいして総資産利益率が12%、(中略)〈ムーディーズ〉は17億ドルの資産にたいして総資産利益率が43%である。(中略)たとえば〈コカ・コーラ〉に対抗すべく430億ドルを集めるのは不可能だが、〈ムーディーズ〉に対抗すべく17億ドル集めるのは、可能な範疇に入ってくる。(中略)〈ムーディーズ〉の根源的経済性は〈コカ・コーラ〉よりもはるかに脆弱と言える。なぜなら、業界への参入コストが著しく低いからだ。

「バフェットの財務諸表を読む力」より

ROAは他社平均より高いですが、マイクロソフトに対抗する資金を集めるのは実質不可能なので、問題ないと言えます。

ROEも他社より高いですね。自社の収益性を利用して効率的に内部留保を活用できていることがわかります。

自己株式調整済み負債比率と内部留保

永続的優位性を持つ企業は自己株式調整済み負債比率が0.8以下で内部留保は増加していく可能性がある

内部留保は増減を繰り返しています。2016年はLinkedinを3兆円で買収していることが影響していると言えます。潤沢な資金があるからこそ内部留保を有効に使えるのですね。

自己株式調整済み負債比率も2015年以降、0.8を超えています。好業績を出し続けているので負債比率がやや高くても大きな問題ではないのでしょうか。


長期借入金と短期借入金の推移

優良企業の稼ぎ出す純利益は3~4年ですべての長期借入金を返済できるようになっている

短期借入金は長期借入金を上回ってはいけない

2021年の長期借入金が約50000、純利益が約61000です。
すぐに返済できる状況ですので、そこまで不安要素はないかなと考えています。

マイクロソフトのキャッシュフロー計算書

最後にキャッシュフロー計算書の項目を確認していきます。

純利益に占める資本的支出の割合の推移

永続的競争優位性を持つ企業は、純利益に占める資本的支出の割合が減少する傾向にあります。なぜなら競争にさらされることで発生する、新たな資本投資をする必要がないからですね。年間の割合が50%以下、なかでも25%以下ならさらに永続的競争優位性を持つ可能性は高くなります。

2018年を覗いては50%を下回っています。
競争により過剰な資本的支出の状態にはなっていません。

自社株買いの推移

永続的競争優位性を持つ企業は、優れた収益性を活かして長期的に自社株買いを行う傾向にあります

超多額な買収を行うことと並行して自社株買いも毎年継続しているのはさすがですね。ビジネスの優秀さが光っています。

マイクロソフトの財務諸表分析まとめ

本記事の要約


①2022年3月現在、マイクロソフトの時価総額はアップルに次ぐ2位
②配当は増加しており、株価上昇率はS&P500を遥かに上回る
③財務データでも他の企業を圧倒している。Azureの成長が今後のカギとなる

まずは証券口座を開設して投資の準備を始めましょう。