みなさんこんにちは。サイジです。毎日読書をしています。
こんな要望を解決していきます。
以下に当てはまる方は本書を読むことで生活の役に立たせることができます。
- 自分の意見に自信がない
- 勇気を振り絞って発言したけれど、すぐに反論されて終わったり流れてしまった経験がある
- 考えていることはあるけれどうまくまとめられない。
『「自分の意見」の方程式』の基本情報

『「自分の意見」の方程式』の基本情報についてみていきます。
書名:「自分の意見」の方程式
著者:西岡壱誠
出版月:2019年9月27日
出版社:KADOKAWA
定価:1,400円+税
著者の西岡壱誠さんのプロフィールはこちらです。
東京大学経済学部4年生。
東大輩出者ゼロの無名校のビリ(偏差値35)から東大合格を目指すも、2浪。崖っぷちの状況で、東大入試でも各教科で求められる「自分の意見」の作り方を徹底的に研究した結果、東大模試第4位になり、大逆転で東大に合格した。
現在は、東大で40年以上の歴史を持つ書評誌「ひろば」編集長、人気マンガ「ドラゴン桜2」(講談社)へ受験や学習全般に関する情報提供を行う「ドラゴン桜2東大生プロジェクトチーム『東龍門』」のリーダー、2019年5月にリリースされた勉強系webマガジン「Study-Z」の編集長を務めるなど、多方面で活躍している。
19万部を突破したベストセラー『東大読書』や7万部を突破した『東大作文』(以上、すべて東洋経済新報社)など多数の著書がある。(本書カバーより)
本書は以下の2部構成、全6章で構成されています。
1部「意見」を読み解く
第1章 「自分の意見」とは何なのか
第2章 「良い意見」と「悪い意見」の5パターン
2部「自分の意見」の作り方4ステップ
第3章 STEP1 現状サーチ
第4章 STEP2 ひとりブレスト
第5章 STEP3 自分色づくり
第6章 STEP4 意見組み立てパズル
本書でも書かれていますが、東大に入学してからも「いかにして自分の意見を述べるか」についての勉強はあるようです。
なので本書は西岡さんが徹底的に研究を重ねた成果と東大で25年続けられている意見の作り方の集大成の内容になっています。
『「自分の意見」の方程式』の要約まとめ

要約①:自分の意見は、「事実」「問題」「自分」「提案」の4つの要素が必要
要約②:誰かに対するなんらかの働きかけがあって意見が成立する
要約③:「自分の意見をつくる」=「自分の頭で考える」
ひとつずつ解説していきます。
要約①:自分の意見は、「事実」「問題」「自分」「提案」の4つの要素が必要
本書において自分の意見というのは
①事実+②問題+③自分+④提案=意見という方程式でできていると定義しています。
①事実……客観的で、意見の論拠となるようなデータ
②問題……何が問題だと捉えているのか、どこが解決すべきポイントなのか
③自分……意見を言う主体はどのように考えているのか、どういう価値観を持っているのか
④提案……結局、何をするべきなのかという結論・アドバイス(p25より)
この4つの要素すべて兼ね揃えて初めて意見といえます。
なのでたとえば「老後2000万問題は深刻な問題だ」と言っても、東大生には「なんで?」「そう考えた根拠は?」などと問い詰められてしまうようです。
裏を返せばこの4つの要素を含めた意見を言えると穴がなく、筋の通った素晴らしい意見になるということです。
要約②:誰かに対するなんらかの働きかけがあって意見が成立する
「こうなって欲しい」「この意見を聞いてこうなって欲しい」という、誰かに対する何らかの働きかけがあって、はじめて「自分の意見」というのは成立するのです。(中略)意見を聞いた人にどうなってほしいから、どう思ってほしいからその意見を述べるのか、それこそが意見の中で一番重要なポイント(p67~68より)
①事実+②問題+③自分+④提案=意見の方程式の中でも重要なのが「提案」です。
「提案」がないと「で、何が言いたいの?」と言われて終わりになってしまいます。
意見の結論となる「提案」を外に働きかけられるように①~③を整えておく必要があります。
要約③:「自分の意見をつくる」=「自分の頭で考える」
唯々諾々と人の言うことを聞いていればいい時代は終わった。(中略)そうではなくて、自分で考えて、自分で判断して、自分で表現できる人材・いわば「自分で意見を作る人」が必要なのです。(P205より)
人の言うことを聞いておけばできる仕事はAIができるようになっていきます。
いつまでもそのポジションにいては淘汰されてしまいます。
だからこそ、自分の頭で考えて意見を作っていく側にいておくことが大切です。
『「自分の意見」の方程式』の書評

書評①:学校では教えてくれない、意見の作り方において貴重なノウハウ本
書評②:「自分の意見を作る」とは「自分の頭の中を整理する」ことだと気づいた
ひとつずつ解説していきます。
書評①:学校では教えてくれない、意見の作り方において貴重なノウハウ本
ぼくは本書を読んだとき「高校生や大学生のときに読んでおきたかった」と思いました。
学生の頃って、意見を求められることは多いけれど、意見の作り方を学ぶことはほとんどなかったです。
なので何も言えず終わるか、言ったところで何か反論されて叩きのめされるんですよね。
本書では、そんな学校では教えてくれない意見の作り方のノウハウをかなり具体的に書かれています。
実践しながら読むとさらに身に付きやすいですよ。
書評②:「自分の意見を作る」とは「自分の頭の中を整理する」ことだと気づいた
「意見を言うことは苦手だけれど、何らかのことは考えているし胸の中に秘めています」という方はけっこう多いのではないかと思います。
それがなかなか言えない理由は、何をどう言っていいのか整理がつかない状態だからなんですよね。
本書は4ステップに分けて、かつ、「ここのステップが弱い人はこういう特徴がある」と弱点を具体的に書いてくれています。
自分がどこでつまずいているのかが明確にわかります。
『「自分の意見」の方程式』を読むべき理由

理由①:本書で得た知識は、日常生活に活かしやすい
理由②:AIに取って代わられることのない能力を身につけることができる
ひとつずつ解説していきます。
理由①:本書で得た知識は、日常生活に活かしやすい
本書で得られる知識は「自分の意見を作る」、つまり「自分の頭で考える」ということです。
大学の入試問題でもこの力を測るために傾向が変わるように、世の中がこの能力をもつ人材を欲しています。
次の時代にフィットして生きていくために、本書は貴重な役割を担っています。
理由②:AIに取って代わられることのない能力を身につけることができる
AIは、単純労働くらいなら普通にやり遂げてしまう世の中になりつつあります。
でも自分で考える力を十分に身につけていたら、仕事を奪われることなく安定して働くことができます。
意見を言える人というのは、理路整然とした自分の考えを持てている人のことです。
しっかりした考えを持つのは本書を通して学ぶことができます。