こんにちは。サイジです。
本記事ではナイキの配当、株価上昇率や銘柄分析の結果から、今後の投資価値を探っていきます。
こちらの疑問にお答えしていきます。※投資は自己責任でお願いします。
①ナイキの株価上昇率はS&PP500を大きく上回る
②配当は10年間増え続けている
③自社株買いも10年続けていて、1株当たり利益の向上に努めている
目次
ナイキの配当・利回り


配当額自体はそこまで高くないですが、コロナの状況下でも増配し続けているのは魅力的なポイントです。
ナイキの株価上昇率・時価総額

ナイキの株価上昇率と時価総額を解説していきます。
ナイキの株価上昇率

ナイキの株価上昇率はS&P500より大きく上回っています特に2020年以降の突き放しはすごいですね。
ナイキの時価総額
2022年6月16日現在の時価総額1785億ドルです。株価の割安・割高を判断できるバフェット指標で計算すると約0.85となります。
1を超えると割高、下回ると割安と言われているので、割安な数値が出ています。
当該国の株式時価総額÷当該国の名目GDP×100
ナイキの事業内容

ここからはナイキの事業内容について解説していきます。
事業内容
ナイキは、シューズやアパレルなどスポーツ製品を中心とした開発・販売をしています。特にシューズのシェアは世界1位です。
・Explorer
・シューズ
・アパレル
・サングラス
・バッグ
ナイキの銘柄分析

ここからは、ナイキの財務諸表からの銘柄分析の結果をまとめていきます。
財務諸表を用いた銘柄分析
僕の分析は主に「バフェットの財務諸表を読む力」に基づいています。
ウォーレンバフェット流の分析では、その企業に永続的競争優位性があるかどうかを見極め、投資の判断を行っていきます。
まず競争優位性とは、文字通りその企業が他の企業との競争に優位に立てている状態のことを言います。その状態が今後も続いていくだろう企業に対して「永続的競争優位性を持つ」とウォーレン・バフェットは表現しています。
それでは損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書とパートを分けて財務諸表の分析結果を解説していきます。
ナイキの損益計算書
まずは損益計算書から確認していきます。
粗利益率、純利益、純利益率の推移

粗利益率が45%前後で推移しています。ちょうど永続的競争優位性を持つ要素の条件を満たしています。
純利益率は15%以下に留まっていますが、純利益額は右肩上がりとなっています。
粗利益に占める販管費、減価償却費の割合

販管費率が高いですが、10年間ほぼ一貫して同じ割合を維持しています。
営業利益に占める支払利息の割合

2020年以降は急増していますが、それでも基準を大きく下回る状態です。
EPS(一株当たり利益の推移)

EPS=当期純利益÷発行済み株式総数。EPSが高いほど、株価も高くなる
EPSは10年間で徐々に減少しています。
損益計算書では、粗利益率と純利益額、営業利益に占める支払利息の割合では永続的競争優位性を持つ要素が確認できましたが、EPSでは減少しているなど完全に優位性を持つとも言い切れない状態です。
ナイキの貸借対照表
続いて貸借対照表の項目に移ります。
現金・現金同等物、純利益と棚卸資産の推移比較

ナイキの現金保有は業界平均を大きく上回っています。10年間他社を圧倒しています。
棚卸資産と純利益の推移もかなり似ています。
総売上高に占める売掛金の推移

商品やサービスを後払いとして取引すること
2016年以降はほぼ同じ割合ですね。
土地・生産設備、無形資産、のれん代

土地や生産設備が増加し続けています。
のれん代:ある企業を買収するとき、帳簿価額(買収される企業の純資産)よりも高い代金を払った場合、超過分がのれん代に載る
ナイキは超巨額買収をしているわけではなさそうですが、2022年にNFTシューズメーカーを買収したことが話題になりましたね。
ROA(総資産利益率)、ROE(株主資本利益率)の推移


総資産利益率。企業が効率的に資産を使用しているかを示す。
自己資本利益率(株主資本利益率)。企業が内部留保を有効に使っているかを示す。
〈コカ・コーラは430億ドルの資産にたいして総資産利益率が12%、(中略)〈ムーディーズ〉は17億ドルの資産にたいして総資産利益率が43%である。(中略)たとえば〈コカ・コーラ〉に対抗すべく430億ドルを集めるのは不可能だが、〈ムーディーズ〉に対抗すべく17億ドル集めるのは、可能な範疇に入ってくる。(中略)〈ムーディーズ〉の根源的経済性は〈コカ・コーラ〉よりもはるかに脆弱と言える。なぜなら、業界への参入コストが著しく低いからだ。
「バフェットの財務諸表を読む力」より
ROAは平均より高いですが、業界平均より9倍近く現金保有をしているので問題ないと考えられます。
ROEは10年経つほど平均と差を開けています。
内部留保

内部留保は徐々に減少していますね。
長期借入金の推移

2021年の長期借入金が約9000、純利益が約5500です。
約2年で返済できる状況ですので、リスクとは考えにくいですね。。
ナイキのキャッシュフロー計算書
最後にキャッシュフロー計算書の項目を確認していきます。
純利益に占める資本的支出の割合の推移

2018年以外は50%を下回っています。
自社株買いの推移

EPS自体は減少を続けていますが、自社株買いは毎年行われています。1株当たり利益を上げようとしているのは株主還元の姿勢が見えています。
フォードの財務諸表分析まとめ

①フォードの株価上昇率はS&P500を大きく下回る
②配当額は減っており、魅力的とは言えない
③財務データを見ると安定しておらず、投資には向いていないかも
まずは証券口座を開設して投資の準備を始めましょう。